• 2017.8.20

市販と処方されているボルタレンの違い

薬剤師の手元

ボルタレン

効果の強い解熱鎮痛薬であるボルタレン(成分名:ジクロフェナクNa)には、市販されているものと処方されているものとがあり、そのどちらも非ステロイド系の抗炎症薬です。
さまざまな形状で販売されていますが、とくに錠剤と座薬に関しては劇薬指定されているほどに、他の解熱鎮痛剤と比べてみても、一番強い作用をもたらす強い薬です。

市販されているボルタレンには塗り薬とシップがあります。
長時間にわたるデスクワークなどによって引き起こされるつらい肩こりや、長時間腰に負担のかかる姿勢でいると感じる腰痛には、ボルタレンを配合している塗り薬やシップなどの商品がおすすめです。
他にスプレーなどもあり、これらは使用箇所や用途によって使い分けをします。

市販されるものと処方されるものとの違いはなにかというと、市販されるものは塗り薬やシップ、スプレーなどの直接体内に取り込まないタイプのもので、直接体内に取り込むものに関してはクリニックで医師に処方してもらう必要があります。
では、市販も処方もされているボルタレンの塗り薬やシップに関しては、一体何が違うのでしょう。
わざわざクリニックで処方してもらったものの方が、肩こりや腰痛に高い効果を発揮するのでしょうか。
それともとくに大きな違いなどはないのでしょうか。

処方だけでなく市販もされているボルタレン配合の塗り薬やシップの違いは、ずばり「料金」です。
インターネット通販やドラッグストアなどで取り扱われているボルタレンEX/ACシリーズと比べると、クリニックで医師から処方される同じ量のボルタレン配合塗り薬やシップは非常に安く手に入ります。
手軽に手に入れたい場合やわざわざクリニックへと出向くのは面倒だという人、少ない量だけほしいという人はインターネット通販やドラッグストアでボルタレンEX/ACシリーズの塗り薬やシップ購入しても良いかも知れませんが、慢性的な症状で悩んでいるのであれば、クリニックで処方してもらった方が断然お得な価格で同じだけの効果が得られる塗り薬やシップを手に入れることができます。

病院処方されるボルタレンが市販されない理由

クリニックで処方されるボルタレンの錠剤や座薬が市販されないのは、どうしてなのでしょう。
ボルタレン配合の塗り薬やシップ・スプレー等の商品が販売されているのですから、錠剤や座薬も市販されたって良いのではないでしょうか。
強い効果をもたらしてくれるのであれば、手軽に手に入れられた方が良いはずです。

このように思う人も当然居ることでしょう。
わざわざクリニックに行って診察を受けるのは面倒だと感じる人も少なくありませんし、なにより診察料がかかってしまいます。
自分の家の近所にあるドラッグストアなどで手に入れられれば、クリニックの利用によって薬代以外に必要となってしまう費用を省くことができます。

しかし、ボルタレンの錠剤や座薬が市販されないのには、きちんとした理由があります。
その理由というのは、先にも述べた通り、ボルタレンの錠剤や座薬は非ステロイド性鎮痛抗炎症剤の中でも最強の成分の一つであり、劇薬指定になっているからです。
劇薬とは作用の激しい薬物と認定された薬物であり、薬理作用や急性毒性、安全域や長期投与、副作用発現率、蓄積作用などを勘案し劇薬とされています。

劇薬より作用の強いものは毒薬と指定されます。
ボルタレンはそれくらいに強い作用をもたらすものであるため、安易に市販薬として用いることはできないというわけです。
その時々の自分の健康状態や症状の度合い、年齢などによって、用法用量は変わります。
この用法用量は、素人が簡単に判断できるものではなく、きちんとした知識と経験が備わった医師によって行われなければいけません。

錠剤や座薬のボルタレンが欲しい場合には、かかりつけのクリニックや病院できちんと医師の診察を受ける他、手に入れる方法はありません。
安全に正しい効果を得るためにも、病院での診察が必須というわけです。

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