• 2017.7.19

関節リウマチはどのように進行する?

関節リウマチ

関節リウマチの進行は大きく分けて3種類あります。
関節リウマチの進行の仕方は患者により異なりますが、ゆっくり進行していくものと徐々に進行していくものとで進行具合を大きく分けることができます。

関節リウマチの中でも7割の患者はあまりリウマチの症状が進行しない軽症で済むタイプを患っています。
このゆっくりと進行する軽症の患者の場合は手先・足先・爪先が若干変形したり赤く腫れて痛みを生じる程度の軽い症状が現れますが、膝や股関節や顔面といった大きな関節には進行があまり見られないことが多いです。
この7割の患者は手術をしなくても日常生活が送れるため、そのまま足先や手先の変形を多少残しつつも治療で痛みや腫れが引いたら再び日常生活に戻り生活していく方が殆どです。

残りの3割の方は長い年月の期間を経て、リウマチが徐々に進行して全身の関節が破壊されていくタイプと急速にリウマチが進行して関節が破壊されていくタイプの2種類があります。
残りの3割のリウマチ患者の方は、初期から末期へと進んでいきます。
骨の状態はレントゲン撮影で分かります。
骨と骨の間や軟骨の破壊がない状態から徐々に進行してステージ1の初期段階からステージ2へと進みます。
そして軟骨破壊による骨の間が狭くなる中等期、骨や軟骨が破壊されて骨の間がぐしゃりと潰れる高度進行期、そして関節が破壊されて骨と骨の間に隙間がなくなる末期を経ていきます。

リウマチは根本的な治療法がまだ確立しておらず抗リウマチ薬で対処的に治療を行なうことが殆どです。
抗リウマチ薬による薬物療法では、変形してしまいおかされた関節の炎症を抑えたり骨と骨の間に溜まった液の貯留による痛みを抑えて、関節機能が低下するのを抑えます。
できる限り早い段階で診断を下し、早期の段階で抗リウマチ薬や生物学的製剤を投与されるようになっています。
入院中の患者の多くは薬物と同時に併設されているリハビリテーション室にてリハビリを行う場合があります。
リハビリテーション室にて体を動かして運動することで急速に進行するリウマチによる体の硬縮を防ぐ方法も効果的だからです。

関節リウマチが進行したら外科手術も視野に入ります

体の部位が変形したことにより体を動かすことに問題が生じた場合には人工関節置換術などの外科手術が行われる場合があります。
勿論、手術をするかしないかは患者の意思に委ねられます。
大切な体の一部を切除することにもなりかねない事態なので本人の意思が尊重されます。

手術の種類は様々です。
主に滑膜切除術、関節固定術、人工関節置換術、腱移行術があります。
滑膜切除術は増殖した滑膜を切除して関節の破壊を抑える外科手術です。
近年では早期にリウマチが発見されることにより薬物療法が進んでおり、滑膜切除術は減少傾向にあります。

関節固定術は関節の軟骨部分を切除して骨と骨とを癒合させて固定する良肢位を保つための手術です。
手術することでリウマチによる痛みがなくなります。
関節軟骨を切除し、骨移植を行って良肢位で骨性強直を得させます。
術後はギプスをはめるなどして骨が完全に癒合するまでの間は固定しておきます。

人工関節置換術は軟骨の破壊などで障害がある関節部位の骨を除去します。
阻害された骨を金属やポリエチレンなどの人工関節に置き換えます。
リウマチによる痛みは除去され、短期間で退院できます。

腱移行術は指先の伸筋腱が切れてしまった際に行います。
現状を維持するわけにはいかないので、切断された指の腱を移行し断裂した腱を繋ぎ合わせて再度指が伸びるようにします。
痛みを伴わないことが多いので、簡単なテストを受けることをお勧めします。

リウマチの外科手術は他のどの治療も効果が見られなかった時の最終手段です。
手術をすることにより以前のような痛みのなかった生活へと戻れますが手術によるリスクもあります。
手術をする場合は後悔のないように周囲や主治医とよく相談して手術をするかどうかの結論を出しましょう。

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